初めての実技試験~まだまだ甘かった社会人学生~

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鍼灸学校一年生、夏休みが終わって少したった頃、初めての実技試験がありました。

座学の厳しさは夏までに思い知っていた私ですが、なんかまだ実技試験はそんな大丈夫でしょ。いつもやっていることをやるだけだ。という謎の自信を持っていました。

だって練習するっていっても自分の体に刺鍼するくらいしかできないし、学校が準備してくれている自主練習会(学生同士で施術しあう)には仕事の都合上なかなか参加できないし。(実際3年間通して1回しか参加できませんでした)

そもそも最初の実技試験なので、試験内容は本当に基本的なものでした。衛生やベッドメイキング、基本的な取穴や安全に鍼ができるか、切皮痛はないか、一定以上のスピードでお灸ができるか。みたいな。

座学と違って落とす人もそんなにいないだろうなって思っていたので

出たとこ勝負だ!

って気持ちでした。

結果、落としはしなかったのですが望んでいたような結果は出せず……。

学校によっては実技の試験で落とす人とかほぼいないらしいのですが、私の通っていたところは実技のテストで全員1回で合格したことはなく、毎回数人は落としていました。。。

ちなみに、座学実技共に試験で再試となると【再試料】がかかる学校が多いようです。もちろん私の通っているところもそうでした。しかも実技を落とすと座学よりお高く……。社会人としてはまぁそれだけ余計な時間と手間・労力をおかけしてるしなとも思いつつ、自身で学費を払っている身にはなかなかの痛手です。

そんなわけで、ちょっとヒヤッとした私、「実技もちゃんと対策(準備)しないとダメじゃん!!」とようやく気が付きました。

でもさ、前述したとおりどうやって練習するねん。って感じなんですよ。実技練習のために仕事休むってこともちょっと難しいな。というか嫌だな。って思ってましたし。

で、なぜ実技で思うような結果が出せなかったのか考えて、慢心と緊張というのが失敗の多きな原因だったなと思い至りました。

先生方に1対1ですべての挙動をチェックされながら何かをする。というのは普段の実技の時間ではあまりありませんでしたし、(基本的に全体説明→各自言われたところまでやる→教員チェックが実技の基本ですが試験の時はもうずーーーーーっと見られている)なによりクラスメイトの緊張も伝わってきて、通常とは全然違う空気……。そんななかで「いつも通り」が出来るはずがないです。

それを想定出来なかった私の完全な準備不足。お恥ずかしい。

とか言いつつ、この後も仕事が忙しくて何もできないまま臨んだ試験がなかったとは言えないのですが、基本的にはちゃんと準備するようになりました。

刺鍼施灸練習に時間が取れない私がやった準備。それは

イメトレ

これ、ほんとめっちゃ大事でした。

普段の授業の時から、この部位に施術するならどこに立つのが適切かなのかを意識しながら授業を受ける。試験前は〇〇への施術ならこの位置に立つ、△ならこの報告から行う。取穴のやり方は…。体格の良い方の場合は…とどんな方がモデル出来ても良いようにイメージしておく。

実はこのイメトレ以降、鍼の試験では何回も満点をたたき出すことが出来るようになりました。

ただ、お灸のスピードは上がらなかった(当然なんですが)。お灸はやっぱり実際に捻って火をつけて消して…という一連の流れを自身の体で練習する必要があるなと思いながら3年間一度も満点をとれることなく終わってしまいました……でも今臨床でお灸使ってるくらいにはお灸好きです。

本当はね、やっぱり自主練習会にも出たほうが良いと思うんです。普段お話出来ないような他学年の方と交流する機会にもなったりしますし。ただ、無理なものは無理で、社会人学生としてはやっぱりどこかで「割り切る」ってことは大切だし、文句言っても変わらないことに文句言ってる暇があるなら勉強したほうが良いってくらいに時間に追われていました。

ともするとネガティブ&ヒガミっぽくなってしまう私としては、そうなる暇さえない社会人学生という選択は悪くなかったかも。と今なら思えます。

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