鍼灸と言えば、鍼(はり)やお灸をツボにして腰痛治したりするのだよね?鍼灸師と言えば東洋医学の専門家じゃないの?
そういうイメージだよね。でも鍼灸ってそれだけじゃないんだ。
ツボを使わず筋肉や神経に着目する施術を得意とする先生もいるよ。
近年、西洋医学で改善が難しい疾患に対して、東洋医学の考え方でアプローチ(漢方や鍼灸)を行ったら改善することがある。という話を耳にすることが増えたように思います。
私自身、鍼灸師になろうとおもったきっかけのひとつとして、東洋医学について勉強できそうだから。というものがありました。
東洋医学というと、古代中国で発達した医療で本場は中国!というイメージですが、ややこしいことに長い長い時を経る中で様々な場所・人の手によって研究され発展してきた結果、多くの考え方(流派)が生まれてきました。
東洋医学や鍼灸がなぜ効くのかについては現在研究がおこなわれてはいますが、どの流派が一番優れているといようなことは言われていません。施術者それぞれが【一番】と思うやり方で施術を行っている。というのが現状といえます。
そして現代では東洋医療の考え方を使わず、筋肉や神経といった解剖学的知見に基づいた治療を得意とされる方も多いです。
どこの鍼灸院に行ったらいいのか、迷っちゃいますよね。
正直鍼灸師になる前の私もそう思っていましたし、鍼灸となった今も鍼灸院選びって難しいです。
では、どうやって探すのか?紹介以外のほうほうだとやはりHPやSNSの活用がおススメです。
得意な疾患や施術方法(技術)の話だけではなく、施術者の考え方や人柄がわかることもあります。
私個人は、鍼を沢山刺されたり、電気を流されたりするのがあまり得意ではないので、出来る限りソフトな刺激をウリにされている場所を探しています。(残念ながら、どういう治療が自分に合うかは受けてみないと分からないことも多いです)
場合によっては人柄重視で選んだ方が失敗が少なく満足度も高いことも
以前鍼灸院に行って良くならなかったから、自分には鍼灸合わない!と思っていた。というお話を耳にすることもありますが、
それは、その施術者のやり方が合わなかった。ということも考えられます。
合わなかった1回で鍼灸をそのものが敬遠されてしまうのは、いち鍼灸師として寂しいことでもあります。
なので少しずつでも鍼灸のすばらしさや可能性を伝えていけたらな…と思いながらこの文章を打っているのですが、
めっちゃ難しいです。鍼灸&鍼灸師って人によるところが多すぎるんですよ。
ちょっとずつ、鍼灸の魅力が伝わるように、技術も文章も精進してまいりたい所存です。