東洋医学と西洋医学、大きな違いをざっくりいうと病気(不調)に対する「考え方の違い」だと言えます。
西洋医学といえば、現代の私たちにとって一番身近な医療であり、病気になった原因や症状にフォーカスし、その原因や病巣を排除することや症状を抑えることを目的とした治療であり、「悪くなった部分(臓器や細胞)そのもの」に着目したものであることは言わずもがな。現代の私たちにとって一番身近な医療です。
感染症や手術が必要ないわゆる【病名のある病気】に対しては、もうまずこちらの診断や治療を受けることが大切です。
一方、東洋医学は臓器そのものだけではなく、その機能や関連性、時にはその人の育った場所など取り巻く環境まで含めた【その人全体】に着目します。病気だけではなく生命観や自然観に対する理解が必要とされるため、現代の医療に慣れ親しんだ私達には非科学的・非理論的にうつることもありますが、長い歴史のなかで理論だてられた再現性のあるものです。
人をのものを見るため、病名がつかない不調に対しても何らかの対処をすることが出来るため、いわゆる不定愁訴など原因の特定が難しい不調に対してアプローチを試みることができます。また、病気になる前に手を打とう、病気にならない生活をしていこうという考え方を大切にもしています。
今、世界では東洋医学の科学的解明が進んでいるよ
とはいえ、前回の記事でも書いたように東洋医学と一言にいっても内容は様々だったりします。
とはいえ、皆が好き勝手にやっているのかというとそうではなく、理論的な裏付けがあったうえでアプローチの方法が違うという事になります。
じゃぁ理論的な裏付けってなによ?っていう話なのですが、すっごくかみ砕いて言うと、西洋医学の裏付けが「ここが悪いならここを切除しよう。悪さをしている菌がいるならその菌をやっつけよう」というものだとすると、東洋医学的裏付けとは「同じ風邪でも寒気が強いなら体を温める処置をしよう、熱が高いなら熱を下げる処置をしよう」という感じでしょうか。。。【その時の体の状態を診て、それに合わせて処置をする】のが東洋医学です。
ただ、個人的に難しいなと思っているのは、東洋医学と呼ばれている以外の民間療法のなかにも【これをすると体の中で〇〇という反応が起こって〇〇という物質がうまれて結果良くなる!】といった裏付けの説明があるものも多く、それを嘘だ、似非科学、似非医学だと一概に言えないものも多く存在している。と思えてしまうことです。病院に行ってもなかなか治らない不調を抱え日々痛みや不安と戦っている方にとっては希望の光に見えてしまうことも多くあると思います。
私達は自信ありげに【何か凄そう】な説明を受けるとそれを信じてしまいそうになります。ただその【新しく発見された成分】であったり【最新の研究成果】だったりは誰が発見して、どの学会で、どの論文で、どんな文脈で語られたものなのでしょうか。
おそらくほとんどの民間療法はそういった研究がなされてません。研究結果があるのですか?と聞くとおそらく「最新なので、まだ論文もほとんどないんです」くらいの説明が返ってくることも予想されます。病院でもない場所、なんならネットゲームの間に入ってきた広告で最新の医療が受けられる、しかも医師の診察もなしに自己判断で出来るというのは、果たして信じてしまって良い情報なのでしょうか。。。
とかいいつつ、「良く分からないけど何か効く」も
確かにあると思います😀
だって現代における鍼灸の位置づけも同じようなものだと私は感じるんですよね。
ただ、多くの民間療法と東洋医学や鍼灸治療の違いは、長い歴史の中で【効く】とされ(歴史的に見てその治療を受けた人が多い)病院やしかるべき研究機関で研究対象となっており、年々その実態が解明され、論文が作成されているというところが大きいかと思います。今の東洋医学は良く分からないと思いきや実はどうでもないんじゃない?西洋医学で解明できなかったことのなかには東洋医学的見方で説明のつくものもあるんじゃない?って思った偉い先生方が今一生懸命研究をされているのが東洋医学の現在地。なのかもしれません。
というわけで!!
病名や治療法が確立されているものは西洋医療(標準治療)を行う病院へ。原因が分からない、西洋医療ではどうにもならなかった症状は東洋医学や鍼灸治療を頼ってみる。というのが個人的なおススメです。
あ、あと病気の予防ですね。あとっていうか、むしろ東洋医学の一番の強み・考え方は、病気にならない体を作る、日々の生活や季節、時間なんかを意識して日々のQOL(生活の質)を上げていこう!楽しく生きよう!ってところにあります。
このブログの最終目標はQOL爆上げ情報満載にできたら…いいなぁ……